花を見るなら五分咲き、酒を飲むならほろ酔い

花を見るなら五分咲き、酒を飲むなら
ほろ酔い、このあたりに最高のおもむき
がある。

満開の花を見たり、酔いつぶれるまで
飲んだのなら、まったくの興ざめである。

だから、満ち足りた境遇にいるという人は、
このことをよく考えるべきである。

出典:『菜根譚 後集123』